販売者向け「PayPal定期支払いの未払い金」取り扱い方法

PayPal定期支払いを導入している販売者の方から以下の様な質問をいただきました。
 

確かに、PayPal定期支払いの未払い金の取り扱いについて公式でもあまり情報が出ていないためわかりにくいと思います。

でも大丈夫!
当記事は、PayPal決済のシステムを開発している担当者が執筆しました。
未払い金についても仕様を理解していますので参考になるかと思います。

PayPal定期決済の請求サイクル

まず、PayPal定期決済が契約された後に、どのような請求サイクルになるのかを図にしてみました。


(1)契約…月額1000円を毎月1日に支払う契約をします。
(2)翌月1日に1回目の支払い予定日を迎えます。
  引落OKの場合に ⇒ 次回引落予定日を来月1日にします。
  引落NGの場合に ⇒ 次回引落予定日を5日後に再設定します。
(3)5日後に再試行1回目(2)と同じ挙動をします。
(4)さらに5日後に再試行2回目(2)と同じ挙動をします。
(5)未払い金1000円が発生し次回引落予定日を来月1日にします。

PayPal上では、未払い金が発生しても、毎月の請求サイクルを自動で中止する事はありません。(デフォルトの設定の場合)
その為(5)になった場合、当月分の請求を諦めて、当月分を未払い金扱いにして、来月の処理に移行します。
その後(2)に戻ります。

この請求サイクルはステータスが「アクティブ」となっている間永遠と繰り返されますので、来月もまた(5)まで到達すると未払金が1000円増えて合計2000円になります。
 

引落ができない原因について

PayPalを利用するには、クレジットカードをPayPalアカウントに登録しておく必要があるのですが、このクレジットカードが何らかの理由により使えなくなっていると、引落が正常にされません。

その代表的な理由は以下の通りです。

1、クレジットカードの有効期限が更新された(以前使っていたカードの有効期限が来たため、カード会社から新しいカードが届いた)が、PayPalに登録したときの有効期限はそのままになっている。
2、最初にPayPalで支払いを行なったときに使ったクレジットカードを解約した。
3、クレジットカードの利用限度額が超過している。
4、その他、クレジットカードが利用できない状態になっている。

また、引落ができなかった旨は「支払い者」「販売者」ともにメールにて案内が届きます。

以下が販売者に届くメール内容です。

【再試行時】
件名:支払いが実行されませんでした

【未払い金になった時】
件名:○○様からの自動支払いは処理できませんでした。

未払い金になってしまった場合の販売者の対処法

デフォルトの設定では未払い金になってしまったら、PayPalが未払い金を自動では請求してくれません。
(後述しますが、自動で請求されるように設定する事も可能です。)
その為、未払い金発生のメールが届いたら手動で対応する事になります。

手順としては以下の通りです。

1、未払い金発生のメールが販売者に届く

2、会員マイページや提供サービスをストップする。
会員マイページがある場合以下のような案内ページを表示します
(1)PayPalから定期支払いができなかったとのメールがきました。どうしたらいいですか?
⇒ https://focusing.jp/qanda-1696.php

(2)クレジットカードの有効期限が変わったのですが、どうしたらよいですか?
https://focusing.jp/qanda-946.php

(3)クレジットカードを変更したのですが、どうしたらよいですか?
https://focusing.jp/qanda-944.php

3、未払い金が発生した事を顧客に改めてメールする
同様の内容をメールで案内します。

4、手動で未払金を回収する
未払い金の回収方法には2つの方法があります。
(1)PayPalで未払い金を回収する。
顧客からクレジットの変更が完了したとの報告があった場合には、PayPal管理画面から請求する事が可能ですのでこちらの方法を使います。
(2)銀行で請求する。
どうしてもクレジットカードの変更ができなかった場合には、別途銀行振込で対応して、PayPal管理画面で未払い金を0円にする方法を使います。

5、会員マイページ等の閲覧・提供サービスを復帰させる
回収が成功したら、サービスの提供を再開します。
 

未払い金が発生した場合のPayPalの挙動は変更できます

PayPalでは未払い金が発生した場合に、以下の3つのパターンに分岐する事ができます。

会員個別の定期支払いの詳細画面を開くと以下のような設定があります。

【パターン1】未払い金は自動回収しない
デフォルトの設定で、未払い金の計上はしますが自動で回収しません。

【パターン2】未払い金を自動で回収 (図の2を設定)
未納の支払いを次回の請求に追加する事ができます。
自動で請求してくれますが、購入者がクレジットカードの更新を行わない限り毎月積みあがってしまいますので、何らかの連絡は必要になってきます。

【パターン3】未払いが○回発生したら自動で一時停止にする (図の3を設定)
一時停止は請求サイクルが停止しますので、それ以上未払い金は発生しません。
未払い金が発生した時に購入者にメールが配信されますのでそれも止まってしまいます。

ただし、これらの設定は1契約毎に管理画面を開いて、設定していく必要がありますので通常は利用しません。

まとめ

未払い金になってしまった場合のPayPal上でのデータの見方や、その時のお客様への対処についてお伝えしました。

大まかな流れはつかんでいただけたのではないでしょうか。

未払い金は発生すると手間が発生していまいますが、対処法を決めておけば、後は誰でもできるルーチンワークになりますので、この機会に決めておく事をお勧めします。

以上、ご質問への回答でした。


【どんめるでの未払い金の対応はどうなっているのか?】
2016年7月現在の状況です。
(1)未払い金が発生した人にメールが送信出来ます。
タスク管理を利用して「未払い金」が発生している人を自動ではじき出してメールを送信する事ができます。
PayPalのみを利用していた場合より、販売者からの問いかけがあった方がお客様はより行動していただけると思います。

(2)未払い金が発生した人に会員マイページで案内出来ます。
同じくタスク管理を利用して、対象者の会員マイページに「未払い金発生している旨のページ」を自動で表示する事ができます。

ただし、秘密のページを利用する方法を利用するため、少々利用法が煩雑になります。今後の改良で、未払い金発生した場合の専用機能をシステムに搭載したいと思っています。

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